高槻ジャズストリート、1日目5/3。桃園小学校でのクインテット。
  
この桃園小学校会場は、Cocoloステージになる前から毎回上がらせてもらっているが、毎回、オリジナルだけをやっている。今年もありがたいことにこのステージに呼んで頂いたのと、種々の思いが累積し、この小学校というシチュエーション、演奏する時間帯、演奏するメンバーを当てて新しく1曲書き下ろした。タイトルは”Xanadu〜桃園郷〜”
  
曲が出来たのは4/30の昼過ぎ、デモ音源を録ってメンバーに送ったのが夕方、5/1にリハ、で3日の演奏。オリジナルをやると、演奏者が今まで積んできたもの、考えていること、持っている感性、演奏力、解釈力、音楽だけでない人生のオリジナリティ全てが総動員される。リハの一発目の音にその人の全てが現われる瞬間がたまらない。
  
ジャズ、ソウル、ブルース、カントリー、ポップス、演歌、民謡、音楽だけでなく、ダンス、料理、ファッション、薬、車、飛行機、携帯電話。世の中にある全ての物には、必ずそれを「最初に創った誰か」「最初に見つけた誰か」が居る。自分はそういう人を最も尊敬している。全てのどんなスタンダードも、誰かのオリジナルだ。
     
自分は大して売れてもない、よーやくこの年になって首都圏に出る気になった程度のそこら辺の歌手。全会場チップ制のステージ45分1つの1場面のために、そんな必死になって自分の曲を書き下ろさなくたって、耳馴染みの良い、ジャズストリートに来る方なら誰でも知っているような名曲が何百万曲とあるわけで、それをやった方がお客さんも喜んでくれるのかもしれない。
   
でも自分も、どんな小さくても音楽人の看板を背負ってやっているなら、最初にやって一つの時代を築き、それを壊し、また新たに築き、を繰り返してきた先の偉人達への畏怖と挑戦を込めて、自分の言葉と音で自分の曲を書いて、それを歌って弾いていつも勝負したい。勝負の結果売れるか売れないかは時代が選ぶこと。ただそれだけだ。
  
今回書いたXanadu〜桃園郷〜。ありがたいことにかなり好評だったらしい。イントロど最初の2フレーズ目くらいで、あの広い小学校のグランドという野外会場が水を打ったように鎮まってゆき、イントロ本編でお客さんの目と耳と心が開いていく様子が、空気で感じられた。
   
聞いてくださって、ありがとう。
    
そしてクインテットの広瀬未来、藤吉悠、BJ笹井克彦、橋本現輝。素晴らしい音をありがとう。
    
この曲は、自分が常々ずっと思い続けていた全てが詰まっているが、チャンスの神様をちらっと登場させれたことが最もご満悦。ふふん。ま、神様のおかげで雨も上がったしな(* ̄∇ ̄*)v
     
このクインッテットは
またやります。
     
【Xanadu〜桃園郷〜】
   
やたらと長い河を渡った
咲いていたのは花桃だったか
振り返ろうとしても何故か振り返れない
    
ただただ向こう岸の光に向かい
泳いだのか歩いたのか
少しずつ薄らいでゆく記憶
・・・此処ハ 何処ナノカ・・・
    
闇雲に追い抜いてった男が突然振り向いて
前髪しか無い顔でこう言った
    
「お前はまだだ 今直ぐ戻れ」
っていうか、此処は何処なの?
「失くしたモノを手に入れた場所
 全ては 守られていた」
・・・Xanadu・・・
    
「さよなら」「さよなら」「明日もここでね」
疑うことなく明日を信じてた
   
夕陽に映し出された影は 日毎に大きくなり過ぎて
背負い切れなかった夢は いくつも振り捨てて
   
いつからか明日のことばかり
気にするまでに成り下がったのか
疲れ切るまで走る前に 疲れた後を考えて
    
「子供が生まれたんだ」
「家が流されたんだ」
「大学に受かったんだ」
「あいつと別れたんだ」
「テロで108人死んだ」
「この店めっちゃ美味いんだ」
「あの人が見つからない」
「お天気がいいから出かけよう」
   
この世に宿を借りて そこに居合わせただけ
死ぬ程の悲しみも 知らぬ人には日常
    
それでも別れる時には
『また明日』って言いたいんだ Xanadu
   
さよなら さよなら 明日もここでね
夕陽が昨日と明日を分かつまで
    
さよなら さよなら 明日もここでね
さよなら さよなら

13124659_282358735430681_81083851584207428_n.jpg